東濃鉄道は、おかげさまで本年3月1日に会社設立80周年を迎えます。
　当社は、1944年3月1日、駄知線の前身である駄知鉄道と、笠原線の前身である笠原鉄道など6社が合併して設立されました。以来、幾多の試練を乗り越え、こうして80周年の日を迎えることができるのも、関係する皆さま方のご支援によるものであり、日頃のご愛顧に心より感謝申し上げます。
　会社の歴史を振り返りますと、鉄道事業と乗合バス事業を核にしながら昭和の高度成長期には、貸切バス事業、タクシー事業や流通事業、不動産業、旅行業の他、旅館業、レストラン事業、キャンプ場運営、運送業など事業の多角化を進めました。そんな中、1972年7月に、豪雨により駄知線の土岐川橋梁が流出し復旧困難となり、駄知線の鉄道営業を休止、1978年には笠原線も利用減少により廃止し、鉄道事業から撤退するという会社の大きな転機を迎えました。
　その後も、バブル経済の崩壊やリーマンショックなど社会、経済環境の変化に伴い事業の統廃合を行い、現在の東鉄グループ3社体制に至っております。
　現在当社は、都市部より先行して加速する人口減少や少子高齢化という地域の課題や、デジタルテクノロジーの進展、地球規模の気候変動など、社会環境の凄まじい変化に直面しています。次の10年、20年に向けては、こうした課題や環境の変化への対応に取り組み、安全を最優先に、地域の皆さまとともに社会の発展に貢献することを目指し、地域社会での役割を果たしてまいります。
　あらためまして、今日までのご愛顧に深謝申し上げますとともに、今後とも変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。